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13「炭酸せんべい」



夏休みを懐かしく思う時間。

何もかもが鮮やかな記憶を辿ると、まぶしさで遮られるくらい。 街が少しずつ落ち着いた色彩へと移ろうのは、寂しさもあるけれど、

平穏を取り戻し安堵するようにも感じられて。


夏の家族旅行。 経験や思い出は何にも代えがたくて暮らしの糧になっているように思えてなりません。


旅の記憶を思い起こすきっかけのひとつ、お土産。 調味料は定番。 お菓子は家庭用には案外買うことがないのだけれど、 私が物心ついた時から好きなおやつのひとつは買わずにはいられなかった。

録画してまで見てしまうNHKの番組で紹介されていて、本家本元への憧れは加速していて。





近所で買えるものは1度あけたら保存に悩まされそうな大袋入り。


まぁ私は関係なく湿気ることなく早々に食べ納めてしまうので心配無用だったが、

お目にかかることを夢見る相手は個包装の缶入りらしい。





カンカン好きにはたまらない。





帰宅後のお楽しみ時間、このぶらっと持てる紐が好きだなぁと息子に託してみる。 その発想はいいけれど・・・





それそれ。





包装紙もかわいい。

ラッピング好きの私はこれにピンクのリボンを合わせるに至ったまでにも想い馳せてしまう。





おいしいことに満足し、ワインもラベルの管理や記録なんて無縁で生粋のずぼらなのだが

こうも好みのものだと衝動にかられ撮らずにはいられないものなのね。


特別高価ではないのだけれど大切に食べたくなるのは、

これがなくなると旅の気配が消えゆくからだろう。


手焼き。これが重要。

私が近所で買っていたものとはそこが違うようだ。






恐れる必要はないのだが恐る恐るという言葉がぴったりの様子で口に運ぶ。 あまりに大切に想い慎重になる、私の脳は赤子を初めて抱くときのような心持ちと判断したようだ。


食べ慣れたものとはやはり違った。

今までのほうが硬くて、もう少し甘かったように思う。


ザクザクとサクサク、濁点がなくなるくらい食感も違う。 なんだか幾分か穏やかな印象で、こちらも思わず頬が緩む。


家族みんなの目尻も下がる。

同じものを美味しいと言いながら旅の話をする。

「お茶が入ったよ。」

1度の旅が2度3度とじんわり家族を幸せにする。


そしてカンカンはいつも見えるところで第二の御役目を缶担ってもらって。 目にするたびほっこりとする。





音、香り、味も一緒に思い出に。

4きょうだいと、さあ次はどこに行こうか。