10「冷茶と残暑」



残暑厳しい。


この夏も何度となく入れた冷茶。 1年のほとんどを庭のハーブを活ける花器として用いるガラスのポットが 夏は冷蔵庫で涼しげに鎮座している。


茶葉と氷を入れて、ゆっくりゆっくり溶けるのを待つ。




この夏のお気に入りは許斐園の八女茶の玉露、

長野園のさしま茶も好き。





キレイな緑色を期待しがちだがその色は淡く、

極めて透明に近い。





だからこそなのか、その味にハッとする。

澄み切ったその色、視覚では水を連想するのだが、すぐに舌や鼻が「それ」に気付く。

少し戸惑い、すぐに笑みがこぼれてしまう。




2杯目からは「それ」を期待し口に運ぶ。 裏切らないその「茶」らしさに、今度は思わずうなり、頷く。


こどもたちのころころと移ろう表情が楽しい。





もう少し、夏を楽しめることが嬉しい。





Copyright © みつはしあやこ All Rights Reserved.